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ゴミを減らしたくなる・・・仕掛け

 処分は全て任せる、と言って、施設に入居した母の家の膨大な荷物。
東京都町田市にある実家を片付けていますが、業者に一括処分を頼むには気持が割り切れず、現在、なんとか少しづつ処分している最中です。父母にとっては大事な物、私にも懐かしい品がたくさんあり、処分するのは心が揺れます。人に譲れる物はすでにずいぶん譲ったけれど、まだ大量の物が残っています。感傷に浸っている時間はありません。親の物どころか自分の物も処分しなくてならない年齢になったのですから。

ところで、町田市の家庭ゴミは有料です。

黄色い可燃ゴミ袋、青い不燃ゴミ袋の2種の市指定のゴミ袋を購入します。
写真一番右が大きい40Lタイプで黄色、青色とも1枚64円です。

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母の家には大量のゴミ袋が残っていたので気楽にどんどんつめていましたが、何せ袋が小ぶり。大きい方が40Lのはずだけれど、ちょっと入れるとすぐ一杯になってしまいます。作業途中で不足したら困ると思い、今のうちにと近くのコンビニに買いに出ました。40Lが10枚入で640円。10パックまとめて買おうと手に取り、レジに向かう段になって初めて頭の中で算数。エッ6400円もするの??ゴミ袋に6000円か〜。うかつな私はここで初めて40Lの袋が1枚64円という価格の高さに気がつきました。横浜市民の私にとって、家庭ゴミはいくら捨てても無料。普段45Lの30枚入ゴミ袋を2〜300円くらいで手に入れているので、町田市の指定ゴミ袋の値段の高さにはびっくり。

 結局その日は、足りなくなってから買い足す事にして数パックだけ購入。
そして不要品の山を前に町田市のゴミ読本を熟読して研究。
そこで町田市のゴミ回収がとても優れた仕組みだとわかりました。

資源として再利用できる古紙、古布、瓶、缶、ペットボトルは、市指定の回収袋に入れずに一般ゴミ袋で出してOK、つまり無料。しかも回収は毎週です。


 環境問題に敏感な女技会の方々には秘密にしておきたい事ですが、白状すると・・・

実は私は何でもかんでも(面倒くさいから!)詰め込んでいました。その可燃ゴミの大袋をもう一度開けて、中に入っていた古布や紙を取り出しました。不燃ゴミ袋につめていた、液体の入ったままの古いビンなども、全部取り出し、中身を洗い、乾かして空き瓶として資源回収に出す事にしました。結構な量で手間はかかったけれど、何と有料ゴミは1/5に減少。黄色い可燃ゴミ(64円なり)は10袋あったのが2袋になりました。
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そのかわり衣類、カバー類、缶ビン等の大量の資源ゴミが発生。それらは安い透明な袋に入れて、無事、資源回収の日に出しました。古い衣類は洗濯してたたんで出せば衣類として使えるものは再利用してくれるとの事。毎週回収があるのもありがたいです。


回収場所も工夫のあとがみられます。
町田市では「資源にならないゴミ」は可燃ゴミも不燃ゴミも有料の上、自宅前に出すきまりになっています。資源をただのゴミとして捨てると近所の目が気になる仕組みです。
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資源ゴミは共同の回収場所に持って行きます。缶ビンは回収当日に出されたカゴに、各自が袋から出して入れておくというシンプルな回収方法。近所の人が管理しているのでしょう。カゴはいつもきれいに洗ってあり、頭が下がります。

 もしあの時、横浜市のようにゴミを無料で出せたら・・・と考えてみました。大量の不要品の山を前に、疲れているし、大量だし、(あってはならない事だけど)分別は適当でもいいか〜と、あのまま、資源になる物もただの家庭ゴミに出してしまっていたと思います。しかしゴミ捨て代が1袋64円となると、私のような「適当でいいか〜」という不届き者はかなり減るのではと思います。


 資源はいくら出しても無料、資源にならないゴミは有料、というのは熟考された、なかなか賢いシステムだと思いました。ゴミの減量化は、大事なことだと誰もが知っているけれど、精神論に訴えるだけでなく、金銭感覚に訴える町田方式はとても有効です。
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 町田在住の友人に聞いたところ、可燃ゴミは袋代がもったいないから小さく小さくして、生ゴミの水気もしぼって、埋められるものは土に戻して、毎回、本当に少ししか出さないわよ、と言ってました。それが当たり前になっているから別に大変とは思わないとの事。


 高額のゴミ捨て料金を納得して受け入れている町田市民も実施した町田市行政もすごいです。
胸を張って誇りにして良いと思いました。

また後から判明した事ですが、高齢者世帯には、シルバー人材センターのスタッフが有料のゴミ袋を無料で一軒一軒配布するのだそうです。ゴミ袋を手渡しで配る事で、地域が高齢者の暮らしの様子を把握する機会になり、とても良い仕組みだと感心しました。
母の家に潤沢にゴミ袋があったのもそういう理由からでした。
(後でまたたくさん出てきました。買わなくて良かった!)

 また、今回ネットで調べたら、ゴミ袋1枚が80円という自治体もあり(八王子市など)、全国の自治体で無料から高額な有料まで大きな差がある事がわかりました。

それにしても・・・横浜市民はいつまでも、ただでゴミを捨てて良いのだろうか?と一市民として疑問を感じてしまいました。

  西岡麻里子

追記
別の話題ですが・・・

  昨年このブログで紹介した大平建築塾が今年も開催されます。
  今年はお盆明けの8月24日(土)から8月26日(月)の3日間。
  5月になったら詳細が「生活同人ブログ」にアップされます。
  是非、「大平建築塾」で検索してみて下さい。
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by jogikai | 2013-04-20 21:31 | 捨てる・捨てる | Trackback | Comments(2)  

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Commented by WADA Reiko at 2013-04-23 00:08 x
はじめまして。勝見さんからこちらのブログをご紹介いただきました。「金銭感覚に訴える」かつ高齢者世帯への目配りあり、良いシステムですね!!しかし、1枚64円が最初からすんなり受け入れられたのかしら?システムが作られたプロセスを知りたくなりますね。役所の人たちだけで考えたのかしら・・・?
Commented by jogikai at 2013-04-30 19:15
WADA 様
お読みいただき、その上良い質問をありがとうございます!
ブログには書きませんでしたが、すご腕の「ゴミ有料化推進」研究者の存在がありました。
東洋大学教授の、山谷修作先生です。著書「ごみ見える化」(丸善 H22年刊)によると、全国の自治体の有料化導入前の検討委員にお名前を連ねておられます。(町田市、西東京市、多摩市など)導入後の効果の実証調査報告も発表されています。
一方、ネットで調べると有料化に反対の意見もあり、難しい問題もあると感じました。町田市と町田市民がどのような経過で高額の有料化を受け入れていったのか、合意形成のプロセスについては詳しくはわかりませんが、上記の山谷先生の著書やHPに全国の自治体での事例が出ています。
町田市での私のささやかな経験では、有料化は効果があると実感しています。

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