聖バルナバ教会礼拝堂(茨城県土浦市)
2026年 02月 01日
茨城県土浦市内、土浦城跡の西に位置する教会の礼拝堂が、昨年2025年8月1日に新たに国の有形文化財として登録されました。95年前の1930年に建てられ、土浦周辺地域で初の鉄筋コンクリート造の建築物ということです。設計者は、佐藤組建築事務所の佐藤吉三郎。建てられた当初の状態が維持され「国土の歴史的景観に寄与している」と評価されました。

礼拝堂の外観
四角平面に八角屋根を載せた鐘楼が外観のアクセントになっているモダンな造り。鉄筋コンクリート造の壁式構造で、内部は木造トラスがあらわしになっています。外観の見た目よりも内部は解放感があり、また木造の小屋組みが見えていることで、鉄筋コンクリート造の建物だということを忘れてしまいそうな暖かみのある空間となっています。

暖かみのある礼拝堂内部
昭和初期の足踏みオルガンは、1938年に桜川が氾濫し洪水になった際、礼拝堂も床上浸水になりましたが、当時の牧師さんが一人でオルガンを壇上に担ぎ上げ、難を逃れたと言い伝えられているそうです。本当の「火事場の○〇力」ということでしょうね。また、しばらく故障した状態が続いていましたが、運よく修理する職人さんが見つかり、現在はまたその音色を響かせることができているそうです。

現存している足踏みオルガン

建物は満州事変の前の年に建てられました。終戦の年、空襲によって焼失する教会もある中で、この建物は戦禍をまぬがれ、苦難の時代を乗り越えました。この貴重な建物を後世に残そうとする教会関係者や地元の方たちの強い思いが登録に繋がった、というお話をお聞きして、とても嬉しく思いました。
文・写真:赤木香菜子/一級建築士
出典:NHK 首都圏NEWS WEB
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# by jogikai | 2026-02-01 08:00 | 歴史的建築物 | Trackback | Comments(0)








