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建築素材をジュエリー感覚で!(キッチン編)

〜建築素材 タイルやガラスを壁に貼ったり、埋め込んだり、、、。

お気に入りの素材を使ってインテリアに彩りを!〜

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最近ではキッチンの壁はお掃除が優先され、ツルツルのキッチンパネルがほとんどです。

一日のうちで多くの時間を過ごすキッチン。ガス台の前だけお掃除のしやすいものにして、まわりを素敵なタイルを貼ってみるのはいかがでしょう?

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シンプルな白い半磁器タイルを下地にして、カラフルなガラスタイルをボーダーとして使いました。

カウンター上の照明は、タイルの雰囲気に合わせた青いガラスのペンダントライトを下げました。

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カウンターは、なみなみのフリルのような形状に加工し、熱いカップを乗せても白く跡が残らないように、モザイクタイルを埋め込みました。

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次にご紹介するのは、何種類か大きさの違うタイルを組み合わせた事例です。

一番小さいモザイクタイルはレースのようにデザインし、ポイントにゴールドのタイルをはめ込んでいます。

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同じシリーズのデザインタイルを組み合わせた事例です。

アイランドキッチンの背面収納部分はリビングからの眺めのポイントになります。

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この他にも素敵なガラスやタイルなど、建築素材はジュエリー感覚で使えるものがたくさんあります。新築やリフォームの時には、材料選びにときめいてみませんか?


設計・監理:靖建築事務所有限会社 鈴木二葉


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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、
建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
 女技会のホームページは→コチラ

# by jogikai | 2023-02-01 08:00 | 住宅設計 | Trackback | Comments(0)  

学習院戸山キャンパスに遺る煉瓦造建築

近代建築が保存活用されるなかには、戦前に建設された軍事施設が転用された事例も見られます。
新宿区戸山に位置する学習院女子大学、学習院女子中等科・高等科のキャンパスには、2棟の煉瓦造建築が現存しています。明治末期から第2次世界大戦終戦まで、この土地には陸軍近衛騎兵聯隊施設がありましたが、終戦直後の1946(昭和21)年より学習院のキャンパスとなりました。


*「近衛騎兵聯隊見取図』 1931,2(昭和6,7)年頃

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画像1)『近衛騎兵連隊写真集』より

1913(大正2)年竣工の兵舎(2階建て)は4B館(学習院女子大学4号館/学習院女子中・高等科B館)、1912(明治45)年竣工の炊事場・風呂場(平屋建て)はC館(学習院女子中・高等科C館)となり、現在も学習院の教育施設として活用されています。

私は、この2棟の煉瓦造建築の歴史調査に関わり、建設年代の特定や近衛騎兵聯隊施設としての痕跡を調べました。その結果複数の遺構が見いだせました。


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画像2)4B館(旧兵舎) 現在耐震改修工事中


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画像3)C館(旧炊事場・風呂場)

4B館の廊下には、兵舎の痕跡である木製の2本一組の柱が遺されていました。この柱は構造材で、当初廊下には壁はなく、柱間が出入口で両側には銃架(使わない銃を立て掛ける棚)が備えられていました。
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画像4)2本一組の木製の柱
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画像5)銃架のある廊下『近衛騎兵連隊写真集』より

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画像6)両開き扉のガラス(欄間左端が「銀線」)


また欄間付きの片開き扉や両開き扉も現存していましたが、欄間に嵌めこまれたガラスの1枚は「銀線」と呼ばれるガラスで、騎兵聯隊兵舎から学校校舎に改修された時に交換された補修用のガラスであることが判明しました。「銀線」は、1948(昭和23)年3月から翌1949(昭和24)年11月までのごく短い時期に生産された、学校補修専用ガラスです。このようにガラス「銀線」は、終戦直後の教育施設建設・設備の歴史の一端であり、近衛騎兵聯隊施設から女子学習院の校舎への変遷を物語る貴重な遺構です。

ところで旧兵舎であった4B館に見られる最大の特徴は、1923(大正12)年に発生した関東大震災後の被害を受けて、1929(昭和4)年に鉄筋コンクリートによる耐震補強工事が加えられていた可能性が高いことです。

1920大正9)の写真帖に掲載された兵舎は、瓦葺の寄棟屋根に欄間付の上げ下げ窓を持つ2階建ての建物で、煉瓦積の外壁には軒と12階の境に蛇腹が巡っているだけです。

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画像7)1920(大正9)年頃の兵舎 『槍乃誉』より

一方で現在の4B館にある2ヶ所の出入口には、人造石塗洗出し仕上げの円柱や軒の柱間にはデンティル(歯型装飾)などの壁面装飾が施されており、外壁には同様に人造石塗洗出し仕上げの付柱や臥梁(壁の頂部を連続的に固める梁)が一定の間隔で位置しています。いずれも1920年頃の兵舎には見られないものであり、後補であることがわかります。


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画像8)南側出入口周辺の壁面装飾

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画像9)北側外壁に見られる付柱・臥梁

この付柱や臥梁は鉄筋コンクリート製であること、また兵舎には1929(昭和4)年に震災後の復旧工事が行なわれた記録があることから、この時の復旧工事は鉄筋コンクリートによる耐震補強工事であり、壁面装飾、付柱や臥梁は、関東大震災の被害を受けた復旧工事を示す痕跡であることが推察されます。このように4B館は、明治期の陸軍施設に関東大震災後に鉄筋コンクリートによる耐震補強工事がなされた現存する数少ない事例であるといえます。

学習院戸山キャンパスに遺る2棟の煉瓦造建築は、近衛騎兵聯隊施設としての貴重な歴史史料ですが、学習院の教育施設として受け継がれ、現在も活用されています。

文・写真 杉山経子 博士(工学)建築歴史・意匠 
杉山経子建築+デザイン研究室

*出典:ウーゴミズコ・杉山経子・佐藤桂「学習院戸山キャンパスに遺る4B館とC館に関する建築史的研究」『学習院女子大学紀要第24号』より


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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、
建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
 女技会のホームページは→コチラ


# by jogikai | 2023-01-15 18:19 | 歴史的建築物 | Trackback | Comments(0)  

屋根付きデッキで庭が身近に

造形作家夫妻の工房兼住居。
田んぼが広がる長閑な環境に建っています。
20
年を経て事務スペースが手狭になり、庭に張り出す形でオフィスを増築しました。
併せて、二人それぞれのオフィスから直接出られる位置に広めのデッキをつくり、土間床も延長して全体に屋根を架けました。
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外部ではあるけれど、靴を履かずに出入りできたり、雨に濡れなかったり、室内のようにくつろげたり。建築の分野ではこのようなスペースを「中間領域」と呼び、中と外をつなぐ、或いは緩衝帯となる、などの役割を持ちます。

新型コロナの影響で、以前以上に自宅工房での作業が増えた夫妻。

休憩やランチを2階の住居部分に戻ることなく、デッキで取ることが殆どになったそうです。
薪割りやちょっとした屋外作業も、屋根下の土間で具合よく片付けられるように。
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少しくらい寒くても暑くても。雨の日も夜も。この中間領域で多くの時間を過ごすとのこと。

このスペースができて一番の気付きは、庭や田んぼが身近になり、より親しめるようになったことだそうです。
以前から庭や田んぼ存在していてそれなりに楽しんではいたけれど、そこに自分たちが身を置く場所ができたことで、見えるものが変わったと。
雑木が植わる自然体の庭や、その先の田んぼの風景を日々眺め、植物の成長を見て、訪れる鳥の姿を捉え、季節の移ろいを感じる。そんな暮らしを送るようになったと話されました。
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写真撮影者:渡辺慎一 執筆者:勝見紀子
株式会社アトリエ・ヌック建築事務所

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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、
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# by jogikai | 2023-01-01 00:01 | 住宅設計 | Trackback | Comments(0)