地域で子どもを育てる
2012年 11月 29日
行政が子育て支援に動いてくれていたことも初めて知りました。
市立保育園の保育士が月に1回(春〜秋の期間)公園に出張し、遊びの会を開く催しもその一つ。
横浜市(青葉区子ども家庭支援課)が主催する「青空おでかけパーク」で、対象は近隣地域の未就園児(幼稚園に入る前の年齢の子ども)と保護者。
横浜市は拠点公園をもっと増やしたいそうですが、地域にお世話役の担い手が見つからないなどで、なかなか難しいとの事。

ベビーカーが並ぶ集会所(平津SUNサロン)入口
かつて私も子育て中、「昔に比べたら便利になり、暮らしは楽になったはずなのに、なぜ子育てはこんなに大変なの!」と思ったものです。
考えてみたら自分が子どもだった時はいつも家のすぐ外に居場所がありました。親が出かけていても、道に出れば誰かがウロウロしていて、遊びの計画がすぐたちました。隣のおじさんおばさんにも、かわいがってもらいました。今振り返ると、近所が子育ての味方だったのです。
(そのあたりの事情は女技会の著書「アルバムの家」にも書かれていますね!)
今も、働く親には保育所という強い味方がいますが、しんどいのは親元を遠く離れ、家庭で子育てしている核家族の母親たちだと思います。何でも手に入るようになった今、
一番難しいのが地域で子どもを育てる事だと感じています。
子育てという大切な仕事を引き受けている親たちを孤立させない鍵は地域にある、何か手伝えないものかと思いましたが・・・地域との関わり方がわからずにいました。
集会所が出来る前から、前任の自治会長の熱意で「青空おでかけパーク」がこの公園で開催されていたそうです。家の近くにも子育て支援の手が届いている事を全く知りませんでした・・・
少しですがお手伝いする事ができるようになり、願いがかないました。

集会所ができ前半は屋外、後半は室内遊びという企画になったら、終了を待ちかねて子ども達はぱっと公園に飛び出して行きます。お母さんたちは外で遊ぶ子どもを交替で見ながら室内に残り、子育て情報交換や交流に話の花を咲かせる事ができるようになりました。

今まで若い親子しかいなかった公園に大人が集まる場所が出来た事で、花壇や庭木の手入れ、手仕事の会など、少しづつ世代を超えた地域の大人の輪も生まれてきました。
横浜市の子育て支援を支える「地域の受け皿」が育ちつつある〜のです。
公園が老若世代の交流の場になり、
豊かな地域の芽がゆっくり芽吹いたらと、夢は広がります。
西岡麻里子
by jogikai | 2012-11-29 08:33 | 育てる(ひと・動物・植物) | Trackback | Comments(0)