収納力
2012年 12月 12日
収納。。
住宅や生活を考えるときに大事な要素であることは
間違いありません。
収納に関する本もたくさん出ていて、スペシャリストの方も
たくさんいらっしゃいますよね。
もちろんある程度の容量を確保しなければいけないということは
あるのですが、でも収納スペースをたくさんとったからといって
スッキリと住めるということにはなりません・・・でした。
たくさんスペースがあると、要らないけどいつか使うかも、一応。。。
というものがどんどん増えてくる。
キャパいっぱいになるまでの時間稼ぎになるだけ。
その都度これは本当に必要かそうでないのかという判断をするのが
つらくて、一応。。となってしまうんですよね。
結果、膨大な量の不要なものを溜め込むことになってしまうので
最近は収納スペースはある程度絞った方がいいのではと
思ったりします。
こまごまと収納グッズを買い込んでいかに小さな面積のスペースに
物を詰め込むか、みたいな提案も雑誌で目にしたりしますが
これはあまり意味がないような。。。気がします。。。
多分多くの方がわかっていらっしゃることだと思うのですが、
やはり必要・不要をシビアに判断し、
物を増やさないということしかないと思います。
最近は「断捨離」という言葉もよく目にしますが。
以前に裂き織り作家の梅原和香さんのお宅を雑誌で拝見したのですが
収納の技術というよりセンスがやはりすごいなあと思いました。
何が必要なのかとか物のよさを見極める目とか何が本当の贅沢なのかとか。
とにかくクローゼットも食器棚の棚もスカスカでした。
クローゼットの棚はお店のように間を空けて洋服がたたんで置いてあり、
一目でどこに何があるかわかってとにかく美しいのです。
食器棚も器をあまり重ねずにやはり「間」をとってある。
器の素敵さが際立ち、うっとり眺めてしまう、という感じ。
多分、物を増やさない努力もされているでしょうし
この状態をキープするのはかなりの精神力が必要だと思います。
実際梅原さんもその雑誌の中で、人生の半分を整理に費やしている、
というようなコメントをされていたような気がします。
片付けの作業をしている時に感じるのですが、
片付ける・収納するというのは物を造る感覚と同じだと思います。
きれいにして素敵な空間を造りだす。
何か裁縫でもなんでも物を作っている時は完成形が楽しみで
それに向かって作業すると思うのですが、それと同じです。
片付いたとき、完成品がより魅力的に見えるように(労力対効果UP)
自分の本当に好きなもので周りは固めておこう。
クローゼットの中もたとえばハンガーは統一して、
美しく見えるようになると片付け甲斐がありますよね。
家を造る側も、納戸だからと収納量さえ確保できればと思いがちですが、
ここも気を使って造ると住まい手さんも自然に美しい収納ができそうです。
・・・と偉そうに言いましたが、、
ついついクリーニング屋さんのハンガーをそのまま使い
いつ使うかわからない紙袋や空き箱をストックし、
そして私はよく探し物をしている。。。(汗)
でも、でも?あまりにきれいすぎると和めないし~、と言い訳しつつ
気持ちがいいと思える程度に適度に整理整頓を心掛けたいですね。
年末の大掃除、がんばりましょう。。。
平間千恵子
by jogikai | 2012-12-12 13:33 | 出す・しまう | Trackback | Comments(0)