ゆず
2013年 02月 10日

食いしん坊のわが家では、お風呂に入れるなどは無しで、殆どをジャムに加工します。
今年も来冬までもつように、計5kgほどのゆずを3回に分けてマーマレードにしました。
イチゴやブルーベリーと違い、柑橘類のジャムは作るのに工程が多く、少々面倒。

マーマレードは、身より皮がメインのジャムです。
皮と、袋入りの実と、種に分けるところからスタート。
皮は細かく千切りに、実は果汁に絞り、種からはペクチンを取ります。

あとは砂糖を加え煮るだけですが、この皮の千切り作業がなんとも大変。
けれどこの皮の食感がマーマレードの特徴ですね。

キビ砂糖を使うと、ブラウンのゆずマーマレードに(右)。
今年は新たな試みを。
「ゆずカード」づくりです。
タルトやクレープに入っているレモンクリームはご存知でしょうか。
ジャムの一種ですが、もっとクリーミーで濃厚なものです。
これをレモンカード(lemoncurd)と呼ぶのだそうですが、そのゆず版にトライしました。
本来のカードは、皮は入れず絞ったレモン果汁だけを使った、滑らかな舌触りのクリームなのですが、ゆずは果汁がたくさんは取れないので、皮も使うことにしました。
なので皮は千切りでなく、ゆでた上で果汁と共にミキサーで攪拌し、ペースト状に。
これに砂糖とペクチンを加え煮て、一旦ジャムに仕立てます。
そして、カードのクリーミーさと濃厚さの源は、、、
卵黄とバターによるものです。

マーマレードより滑らかに仕立てたジャムに、卵黄・バターを合わせ、ごく弱火でとろみがつくまで煮てできあがり。

ヨーグルトに載せるより、パンやプレーンクッキーに付けて食すと、その濃厚さが楽しめます。

ゆずの苦味も少し薄れ、私の手作り品にいつも辛口批評の長女も素直に「おいしい」と。
パンに塗ってから、少しトーストしてもgoodです。
ジャムのようには日持ちしないのが難点ですが。
毎年届くたくさんの無農薬ゆず。
これを捨てることなく全部いただくために、また来シーズン新しい用い方を模索するのが楽しみです。
勝見紀子
by jogikai | 2013-02-10 14:22 | つくる・食べる | Trackback | Comments(0)