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使わなくっちゃ、もったいない

 自分がちょっと頑張って動けば、ことが足りてしまうこと、あるいは解決してしまうことって日常生活の中に山ほどあります。こまめに動かずとも、そこそこ快適に暮らしていける手だてを手にしてしまった今となっては、めんどうな家事のあれこれを話題にしたところで「昔のはたいへんだったよねぇ。」ぐらいの話で片づけられてしまいます。
 3.11以降、日本中の誰もが「我が家も節電しなくっちゃ」と意識して行動しました。最近はちょっとさぼっている感じがありますね、現実はエネルギー問題がそうとう深刻な状況に置かれていることは明白です。気を抜かずに頑張らないといけないはずです。 
最近思うことを書きます。
お金に換算できないエネルギーが人の中にある、家事力です。子供にも、男性にも女性にも、また高齢者にも、持っているその人の家事力を集めたら、膨大なエネルギーであることは間違いないと思うのですが他のエネルギーと、あまり比べられたりしません。ここにあるのに、使わない手はない!。そこにいるのに、使わなければもったいない、もったいない、、、
使わなくっちゃ、もったいない_e0264942_0305661.jpg

ひとつそうじを取上げてみます。まず、高い場所からハタキをかけて、埃を落とし、濡らした新聞紙をちぎってまく。ほうきで新聞紙を集めるように掃くと、埃もゴミも髪の毛も面白いように新聞紙がからめとってくれます。次に雑巾掛けですが、汚れてもその都度ゆすがなくてもいいように、2、3枚用意しておく。この雑巾は、くたびれたタオルを木綿糸でチクチクとかなりいい加減に縫ったものがベストです。ミシン掛けの雑巾はだめ!縫い目に遊びがないと手のひらにしっくりこない、これは使ってみるとよ〜くわかることです。更に追求するなら、周囲2センチぐらいはぬいしろを残すのが良い。階段とかの隅を拭く時、雑巾の端っこに人差し指を押し付けてすっと引く、ふわふわしていたほうがすっきり汚れをかすめ取ってくれるからです。この感覚も実行すると良く理解できます。雑巾掛けの後というものは気分がさっぱりして実に清々しい、これも実行してみるとよく理解できる感覚です。
これはひとつの例ですが、家事といわれる行為の中には、電気など使わなくても、あれこれ便利そうな物を買わなくとも、ちょっと頑張って人が動けば事足りることが山ほどあります。また、実行することで工夫する意欲も湧いてくるものです。起きてから寝るまでの間、あげたらきりがありません。
評価される、されないに関係なく、甲斐甲斐しく家事に勤しんでいる人、それってこの国を支えている本物の力だと思うのです。この誰にでも自分にそなわっている家事力をひとりひとりが様々な場所でこまめに発揮すれば、国のエネルギー政策に影響を及ぼすほどの大きなエネルギーにならないだろうか?
私のふるさと(長野県の伊那谷)には「ずくがない」とか「ずくがある」という言葉があります。標準語に訳せといわれてもなかなかぴったりする言葉がありませんがあえて言うなれば、「ずく」とは普通よりはもう少し手間をかける気持ち、あるいはおっくうに思わず動くことをいいます。節約を身につけなければならないこの時代にぴったりマッチする気がしています。そして一番大切なのは実行することですが、まずは自分、次のターゲットは目の前の夫や子供達ですね。
大平幸子

by jogikai | 2013-03-14 01:03 | くつろぐ・働く | Trackback | Comments(0)  

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