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リメイクは楽し

人の暮らしを支える、身の回りの道具や家具や衣類など。
そのひとつひとつはいつか役割を終えるときを迎えます。

その経緯は様々ですが、物が氾濫するこの時代にあって、使い込み擦り切れて…といった終わり方はむしろ稀かもしれません。

生活が変わり必要なくなった、サイズが合わなくなった、新しい物がやってきた、飽きちゃったなどなど。

カタチがあることで道具として機能していたモノ達ですが、そのカタチが役割を終えたとき、モノはただの物体になってしまいます。

あとはゴミになるか、スペースを占領する邪魔者になるか。


しかし、ここで一考。
そのままではもう使うことはないけれど、傷んだり腐ったりしているわけではないモノの中に、愛着ある質感、好きだった柄、経年でいい味を醸している材質など、捨てるには忍びなくできればもう少し傍に置いておきたい、と思わせるモノがあります。

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昔着ていたフランネルシャツを子どものズボンにリメイク。暖かくて好きだった生地。













それを叶えるのに、私は「リメイク」を試みています。
元の材質やつくりを生かし、それまでと違ったカタチ=役割を持たせ、再使用することです。

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サイズが合わず着なくなった夫のセーターを、娘のリクエストでウサコに。












私の場合、対象が布や木であれば、どんどんリメイクのアイデアが湧いてきます。
布や木は、特殊なことをしなくても、人が手を加えられるマテリアルだからですね。

そしてビンボー症なので、オブジェや飾り物でなく、「使えるもの」に再生することがささやかな私のリメイクルールです。

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新しいテーブル板がやってくることになり、天板が不要に。

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知り合いの家具職人に頼んで、デスク&小物棚にしてもらいました。















手を加えてみたものの、出来がイマイチだったり、用途設定がミスマッチだったりと、失敗も少なからずあります。

けれど、むやみに捨てたくないという気持ちと、モノに思いを馳せあーでもないこーでもないと考えること、これが大事かな、と開き直っています。
なので、不要品が出てくるごとに、リメイク魂が頭をもたげ…なかなか前進しないのですが。

モノに意識はないけれど、人がそれを生み出し、傍に置き、暮らしを共にすることで、人の生がモノに刻まれるように思えます。
その思い出や営みが長ければ長いほど、深ければ深いほど、モノは多くのことを饒舌に語りこれまでの歩みを思い出させてくれるような。

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建て替えにあたりケヤキの柱や造作材を思い切って取り置くことにしたI邸。

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柱に框に家具にと、新しい家で使い切りました!

















新たな思い出を加わえ、一からでなく積み重ねているという安堵感。
モノを長く使い、使命を全うさせてやれる満足感。
これがリメイクを楽しむエッセンスですね!

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わずかに残ったI邸のケヤキ材を貰い受け、知り合いの工房で加工させてもらいました。

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フォークとバターナイフに。60年目の再生です。


勝見紀子
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by jogikai | 2013-11-28 14:48 | Trackback | Comments(0)  

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