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アリとキリギリス

アリとキリギリス
「夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、キリギリスはバイオリンを弾き、のんきに歌を歌って過ごしました。やがて寒い冬が来て、キリギリスは食べ物を探しますが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとしました。するとアリは「君は夏に気楽に歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けてあげませんでした。とうとうキリギリスはお腹をすかせて死んでしまいました。007.gif」・・・・・イソップ物語より


今日、いつものガソリンスタンドに灯油を買いに行ったら18ℓ - 1890円でした。う〜ん高い!
我が家には、居間に薪ストーブがあります。自分達の家を持ったとき、お金もないのに、たったひとつの贅沢品として購入しました。
e0264942_21283977.jpgさて、入れたはいいですが、この都会で(といっても所沢ですが)薪ストーブを活かして生活していくには、思った以上に努力が必要だったのです。そのひとつが薪集めです。もちろんホームセンターでできあいの薪を買ってくれば苦労はありませんが、ケチな私は、ただで手に入れることしか考えていません。ちなみに薪は1束500円ぐらいしますから、1日2〜3束使うとしたら、一冬で¥¥¥¥¥とんでもない燃料代がかかってしまいます。

e0264942_21295541.jpg大工さんに柱や梁の切端を譲ってもらったり、解体材料をもらったり、雑木林の伐採の時に分けてもらったり、とにかくいただけるとなったら片付けてしまう前に、フットワーク軽く動かないとだめです。もらえると交渉できても、チェーンソウで切らなければ、クルマで運べない場合は、もう私の手にはおえません。夫の出番ですが、忙しい時はなかなか容易ではありません。
 ぼんやり春夏秋を過ごしてしまうとさぁ〜たいへん、燃やす薪がありません。アリとキリギリスの話通り、私はキリギリス状態になります。
今年がそうでした。いよいよ寒くなってきた12月の中旬に、薪置場にはわずかに薪が数本。あせった私は泥縄式で薪集めに奔走しました。
山にころがっているクヌギで直径20㎝長さ1.2mぐらいのものは女性の力ではふつう動きませんが、灯油代を節約できるとなれば火事場の○○力でエイ、ヤァーと運んでしまいます066.gif ただ、薪は切ってすぐには燃やせません。1年ぐらい寝かせて乾燥させないとだめです。我が家に日当りの良い庭などあろうはずがなく、狭い敷地の中で重い丸太を運んだり、乾燥させたり、薪割りしたりする作業は悪戦苦闘の連続です。はっきり言ってそういうことが好きでないと続きません。
実家がある信州に帰った時、陽の当る広い庭に几帳面に美しく薪が積まれている家を見ると、羨ましいなぁ〜〜とつくづく思います。
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このように薪ストーブの維持には隠れた苦労がいっぱいあるのですが、その分いいこともあります。
生の火が豊かな気分にさせてくれることは確かです。昔は普通のことだったかもしれませんが、囲炉裏や竃の文化が消えつつある昨今では、余計にそう感じるのだと思います。ちょろちょろ燃える火は静かでやさしい。
我が家のストーブは、上面が平なので鍋が3個乗ります。お湯はすぐ湧くので湯たんぽや洗い物の湯には重宝します。鍋に水と野菜を入れて掛けておけば、いつのまにかスープができてしまいます。
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餅、さつま芋、ぎんなんなど、網に載せて上からステンレスボールを被せておけば、大抵の物は失敗なく上手に焼けます。
気をつけることは、火を焚いている時は、常に中の様子を観察して、空気調整を行なうことです。(大抵どのメーカーでも、2箇所ぐらいには空気調整レバーが付いています)この他にも薪運び、薪の補充、夜寝る時はレバーを閉めること、用心のための水くみ等、やることはいっぱいあります。我が家は私がずさんな反面、夫がこまめでいろいろ用心深いのでその辺はなんとかなっています。

煙突の掃除や灰の始末なども薪ストーブにはかかせない仕事です。めんどうな仕事は多いのですが、それでもやっぱり火を焚きたい!
来年も再来年も、更に年老いてもこの薪ストーブをフル回転させるには、1年中こまめに良く動くことのできる丈夫なアリにならなくてはなりません。
大平幸子
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by jogikai | 2014-02-05 23:13 | 暖かく・涼しく | Trackback | Comments(0)  

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