板張りの床でもヌクヌクと~
2015年 01月 17日
寒中お見舞い申し上げます。
今年も、女性建築技術者の会のブログ閲覧をよろしくお願いします。

我が家の水槽の紅白のメダカです!
数か月前に8匹入居したのですが、この2匹だけが無事、年を超せました。
強者の2匹です。しかも、紅白!
(他に、ナマズとエビ、タニシが住人で、循環した生態系の閉鎖型水環境を作っています。)
さて、今年もたくさんの御年始状をやり取りさせて頂き、建て主さんがその後どのように暮らしておられるか、耳を澄まして、読ませて頂きました。

その中の1枚に、10年前リフォームした建て主さんから「やっぱり、床暖房は快適です」と。
日に日に寒さ厳しくなり、体が縮こまりがちですが、我が家も足元から温まる床暖房のおかげで、身体はノビノビ、行動も楽々、です。

愛犬もフローリング直にヌクヌク・・・気持ち良く、眠っちゃいました~。
で、今回は、床暖房のお話をー。
床暖房は、熱源・方式の違いで各メーカーから色々出ていますが、私の設計で、暖房の定番として使っているのは、低温水式床暖房です。
その特徴を簡単にお話します。

・方式は、ボイラーで沸かした温水を銅管でお湯を部屋中、グルグル回します。
・ボイラーの熱源は、電気・ガス・石油、どれでも可能。
・無垢のフローリングの場合は、床暖用の値の張る乾燥材でなくてはいけませんが、この低温水式なら、一般の無垢フローリングが使えます。


・決まったサイズのパネルではないので、部屋の形状・大きさに合わせて自在に敷設できます。
例えば、トイレの便器前の小スペースにも(写真の上は工事中で、下はその完成写真です)。
変形の部屋でも、スペースに合わせて敷設は可能です。
・部屋の壁際まで目いっぱい敷き込むので、窓際・壁際のどこを歩いても足裏は暖かい。
・床材の種類を問いません。将来リフォームで床材を変えることがあっても、そのまま床暖パネルは使えます。
・一般大手メーカーとの違いは、パイプに流す湯温とパイプの直径です。
低温床暖房の湯温は5~20℃低く、その分直径が11ミリ大きいです。即ち、低温のお湯をたくさん流し床面を適温にする、という事です。
床暖房全ての共通なことですが、季節の変わり目でも、ボタン1つで暖がとれます。
器具の出し入れやフィルターのお掃除の必要がないので、主婦にとって、楽チンの暖房器具と言えます。
以上ですが、お分かり頂けたでしょうか。
床暖房は断熱材と同じで、コストを掛けても目に見えないため、見栄えを考えるとガッカリする部分もありますが、吹抜けや間仕切り壁の少ない間取りが可能となり、健康上からも大きなメリットがあります。

写真のような割合大きな吹抜けでも、ラジエターヒーターを補助暖房として、93才になる建て主さんは、この真冬も、元気に暮らしておられます。
家の完成後、建て主さんより、床暖房のおかげで腰痛がなくなった、喘息が軽くなったなど嬉しいお便りをいただいています。
床暖房は、お年を召した方、腰痛持ちの方、乳幼児、そしてペットにとって、身体に優しい暖房方式です。
新築やリフォームをお考えの方、ご検討なさってはいかがでしょうか。
加部千賀子
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
by jogikai | 2015-01-17 01:10 | 暖かく・涼しく | Trackback | Comments(0)