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家と庭と

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昨日で都内での仕事は年内は最後でした。
街中はイルミネーションが綺麗ですが、わが家はクリスマスを通り越してお正月の準備をしている母が居ます。
南天の実は食料のないこの季節、小鳥たちにとっては貴重な食料源。お正月に使うぶんはとっておかないと。ということで、お庭から草花と南天を摘んで玄関に活けたそうです。
母は、草花が大好きでお部屋の中からお庭が見えないと落ち着かないと言います。
最近の家づくりの事情では、二女妹の家は2階にリビングがある逆転プラン。三女妹の家は庭はあるものの、リビングからは見え難いところにあります。
それも、それぞれの家庭事情『暮らしかた』があってそういうことになっていますが、姪の世話をしに行く母にとっては窮屈に感じるそうです。前にも少し書いたかもしれませんが、『家庭』と書いて『家』と『庭』。
庭が無い家は繁栄し無いと、良く祖父が話していたそうですが、母の実家の庭ではお稲荷さんが敷地内にあり、蔵や池があります。こちらでは贅沢過ぎる環境ですが、やはり、暮らす人が高齢化すると、色々が大変そうですし、手入れも行き届か無い場合は、せっかくの庭も朽ちていくばかり。
坪庭程度の小さなお庭でも、いつもいる部屋から借景として眺めることが出来れば落ち着きますね?少しくらい草むしりをサボっても、手入れも簡単で、雑草が生えれば、ちょっとした野原のようなものです。
小鳥が、種を運んで来て、突然生えてくる草花もあって、それはそれで、サプライズプレゼント!
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我が家では、植えた覚えの無いおしろい花が、竹の柵に巻きついて数年前から自生しています。父が亡くなった四年前からずっと。
和室から父親を出棺する時に、おしろい花が咲いていることに気がつきました。
東日本大震災以降、私の周りではお庭を眺めながら、地に足がついた生活をしたいと仰る方が増えました。2階よりも、1階にメインの生活を送るスペースが欲しいということ。敷地いっぱいに家が建ち並ぶ密集地では、お日様の陽射しを部屋にも庭にも取り込むのに工夫が必要です。僅かでもお日様の陽射しを浴びませんと、草花や実のなる植物は育ちません。
人間と同じ。
私も母のこともあり、その気持ち、よ〜くわかりますので、経験も知恵もまだまだ浅いのですが、めいいっぱい無い頭を絞り毎回考えて居ます。年内はあと2週間程度ですが、年末ぎりぎりまで今年は仕事と大掃除。
お正月は少しゆっくりしたいと思います。
小林輝子/アトリエきらら


by jogikai | 2015-12-20 05:06 | 育てる(ひと・動物・植物) | Trackback | Comments(0)  

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