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リノベ―ションで優しく

お隣で解体が始まりました。

軽量鉄骨の2階建てです。

ショベルカーでの解体は、隣地まで揺れます。地震のようです。

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振動に不安を感じていたら、今春完成した保育所を思い出しました。

隣と同じ軽量鉄骨2階建てですが、壊さず、用途変更とリノベーションで保育所を造りました。

元は、老人ホームの陶芸教室でした。

老人ホーム2棟、保育園1棟が建つ敷地2700坪の一角に在ります。


外観や玄関戸・窓には手を付けず、アプローチだけを杉の無垢材で、保育所として必要な機能を加えました。

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 ←古い万年塀は壊さず、

 

 ↓杉板の塀を手前に新設。

  (奥正面は老人ホーム)



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内部は、もちろん間仕切壁は撤去しましたが、床組や壁下地は再利用です。

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これは、乳幼児12名の小さな事業者内保育園です(地域住民も申し込めます)

新築の保育園は、土地・資金の確保や工期、住民の理解など、完成までハードルが高いですが、このような既存建物を利用した小さな保育所なら、騒音・振動や廃棄物量の面で環境に優しく、短期間で造れます。

リノベでの小さな保育所つくりは、首都圏の保育園不足の解消の一助となるのではないでしょうか。

加部千賀子/一級建築士


by jogikai | 2017-08-15 20:33 | まちづくり(地域育て人育て) | Trackback | Comments(0)  

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