リノベ―ションで優しく
2017年 08月 15日
お隣で解体が始まりました。
軽量鉄骨の2階建てです。
ショベルカーでの解体は、隣地まで揺れます。地震のようです。
隣と同じ軽量鉄骨2階建てですが、壊さず、用途変更とリノベーションで保育所を造りました。
元は、老人ホームの陶芸教室でした。
老人ホーム2棟、保育園1棟が建つ敷地2700坪の一角に在ります。
外観や玄関戸・窓には手を付けず、アプローチだけを杉の無垢材で、保育所として必要な機能を加えました。
←古い万年塀は壊さず、
↓杉板の塀を手前に新設。
(奥正面は老人ホーム)
↓内部は、もちろん間仕切壁は撤去しましたが、床組や壁下地は再利用です。
これは、乳幼児12名の小さな事業者内保育園です(地域住民も申し込めます)。
新築の保育園は、土地・資金の確保や工期、住民の理解など、完成までハードルが高いですが、このような既存建物を利用した小さな保育所なら、騒音・振動や廃棄物量の面で環境に優しく、短期間で造れます。
リノベでの小さな保育所つくりは、首都圏の保育園不足の解消の一助となるのではないでしょうか。
加部千賀子/一級建築士
by jogikai | 2017-08-15 20:33 | まちづくり(地域育て人育て) | Trackback | Comments(0)