8月も残りわずか。
学生さん達も、夏休みも終わりですね。
梅雨明けからも、雨の日が続いて快晴だったという日が少なかったように思います。
22歳の老猫と72歳の母が居ますので、今年の夏は、外気温と湿度が高い時はエアコンをつけるようにしました。
我が家は、南東にリビングが向いて居ますので、朝は比較的早い時間帯から室内が明るくなります。
リビングの一部で西にも向いている部分は軒の出があります。深い軒は、陽射し避けになって居ます。
この週末に、
住宅遺産トラスト「中山邸(1983/宮脇檀)最後の見学会に行ってきました。
ここでも、軒の果たす役割が大切なことを実感しました。
軒【庇】の出があれば、雨が直接壁などに当たったり、開口部から雨が進入するのを防いだり出来ます。
壁が雨だれ等を防ぐことができれば、材料も長持ちしますね。
軒を伸ばすことが難しい敷地事情もあるかと思いますが、内部は多少、コンパクトになっても軒を出せるくらいに敷地境界線からの距離を取った方が、風通しも良く、外壁なども傷み難くなりますので、家も長持ちするでしょうね。
最近、軒下が食事スペースになって居たりするカフェやレストランの写真を集めたりして居ます。軒が深ければ、シトシト降る雨の日も利用出来ますし、雨が落ちる様子も情緒があります。
窓から、どんな眺めが素晴らしいかは、人それぞれかと思いますが、軒先から、雨の雫が草花に滴り落ちる様子が私は好きです。
小林輝子/一級建築士