縁起物をとりいれた装飾
2022年 01月 01日
古くからの日本の建築には、窓、欄間、釘隠しや襖の引手などに、技巧を凝らした細やかな装飾を見ることができます。
なかには縁起がよいとされる絵柄を意匠として用いることで、建物や持ち主への厄除けとしていました。
富士山、鶴・亀、松・竹・梅、ふくろう、瓢箪、宝船、打ち出のこづちなどなど。
歴史的な建造物に施された見事な意匠には、「災いが降りかからぬように」という先人たちの願いが込められています。

奥多摩御岳山:宿坊【嶺雲荘】

湯河原温泉:【源泉 上野屋】
文・写真 杉山経子 博士(工学)建築歴史・意匠
杉山経子建築+デザイン研究室
by jogikai | 2022-01-01 01:01 | 素材・仕上材 | Trackback | Comments(0)