床材選び
2022年 02月 01日
フローリング材を決定するため、建材メーカーのショールームに、材種選びにお施主さんと行きました。そこで、ワックスの種類についてもメーカー担当者の方から説明を受けることができました。
今回、床、壁の一部の内装材として検討している樹種はカバザクラ、ナラ、タモ、メープル。ワックスをかけた状態のもので、イメージに合うものを選びます。
自然ワックス(塗料)として使用されるのは、亜麻仁油や荏胡麻を原料としたものなどがあります。宮大工さんが自作の大工道具箱を亜麻仁油で磨いているのを見たことがあります。職人さんにとって、道具箱は鉋などの大工道具を収納する大切なものです。
ワックスは、定期的に塗っていただく必要があります。
経年劣化をさせないためにも、日頃のお手入れは大切です。適宜、メンテナンスなどをしながら、経年変化を楽しみましょう。
お施主さんが、選んだ床材はメーカー独自の製品で、普段のお手入れは、水拭きでOKというもの。
材種は、タモ。床暖房用15mm厚です。
ワックスがけを、そう頻繁に行なう必要がない特殊加工がされています。
ワックスで磨きながら、無垢の温もりを感じながら経年変化を楽しむのも捨てがたそうでしたが、やはり、日常生活でのことなので、簡単にお手入れできたほうが良いということに。
壁は、メープル材で、クリア塗装(自然系塗料)品。
材種によって、年輪が目立つものや、経年変化で浮き出たり、色が変化したりするものです。それを見越した材料の組み合わせを考えるのが大切であり、その素材選びを楽しんでいただければと思います。
アトリエきらら一級建築士事務所 小林輝子/一級建築士
by jogikai | 2022-02-01 08:00 | 素材・仕上材 | Trackback | Comments(0)