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洗濯物干しあれこれ

おひさまをたくさん浴びてカラッと乾かした洗濯物は、気持ちがよいものです。干しながら自分もおひさまからパワーをもらえるような気がするし、どう干したらよく乾くか、きれいにバランスよく干せるか考えつつ、整然と並んだ洗濯物を眺めるとちょっとした達成感も味わえて、私にとっては好きな家事のひとつです。


たかが洗濯物干しですが、住宅設計をしていると、ひとりひとりこだわりや流儀があることがわかります。洗濯かごに洗濯物を入れて物干し場へ持って行って干すというのが一般的だと思いますが、洗濯機から取り出したところできちんと干してから物干し場へ持っていく方もいれば、干すという行為自体一切せず乾燥機のみ、乾燥機がダメな衣類は全てクリーニングに出すという方もいらっしゃいました。


最近は花粉症やPM2.5などを避けるため、晴れた日でも室内に干したいという方が増えてきています。室内干しもご要望は様々で、洗濯機から取り出してその場(たいていは洗面室内)で干したいという方もいれば、日当たりの良い上階の室内に干したいというご要望もあります。普段は洗面室内干しだけれど天気の良い日は外にも出したいというお宅では、洗面室から直接外に出て干せる場所を作りました。その場合は入浴脱衣時のことを考え、外へ出入りする窓にはシャッターを設けました。上階の室内干しスペースとしては、サンルームを設けたり、屋上へ出るペントハウスを利用したりしています。


そんな中で私がお勧めしているは、寝室の窓辺に脱着式の室内物干しを設けておくことです。寝室は来客が入る場所ではないので、基本外干しのご家庭でも雨が降りそうなときに干しておけるし、その日着た衣類を汗抜きのためにクロゼットへ入れる前に吊るしておくのにも使えます。そして意外な用途としては、在宅療養が必要になったときの点滴を吊るすのに重宝するのです。脱着式なので使わないときは外してしまっておけるので目障りにならないのもよいところです。


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勾配天井にも取付可能です
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文・写真:一級建築士 岩倉朗子 / アスプル建築設計室

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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、
建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
 女技会のホームページは→コチラ

by jogikai | 2022-11-15 08:00 | 住宅設計 | Trackback | Comments(0)  

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