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世界一周旅の途中で見た素敵な建築 ~フィンランドのヘルシンキにあるアアルトの自邸とスタジオ~

日本から飛行機で世界一周に出かけるとき、西回りにするか、東回りにするのかを迷いました。16か所を周遊して1周するのがルールです。出発は7月です。東回りでヨーロッパを回ることにしました。現在はロシア上空を通過できませんが、その時は一番日本から近い、ヨーロッパであるフィンランドのヘルシンキが最初の訪問地になりました。ヘルシンキは成田から飛行時間は10時間前後、薄い光の中、ロシアの広いツンドラが良く見えました。


ヘルシンキの街は木々の多いのんびりとした街です。初日に観光バスで大聖堂や岩の教会などを見学し、2日目はアアルトの自邸に行くことにしました。ヘルシンキ駅前からトラムに乗り出かけます。4番トラムで中央駅から16分、最寄りのトラムの停留所「Laajalahden aukio」で下車します。周りは住宅地で、駐車場もないし、人も歩いていません。今は見学は予約のみですが、当時(今から10年くらい前)は到着順で15人までは見学ツアーに参加できました。

アアルトの家は日本の住宅に似ていて、引き戸が多く、間伐材を多用した天井の低い住宅です。とても親近感を持てます。しかし、西洋人のゴージャスな装飾的な家が普通だった時代には、なかなか受け入れられなかったのではないでしょうか?「素材をそのまま生かしたインテリア」を美しく感じ、心地よさなどという概念を建築に持ち込んだことは、とても画期的でした。家の周りを広くとり、緑に囲まれているのは、木造の家を近隣の火事から守るための法律によるものです。


アアルトの家を見学した後、近所にある「アアルトのスタジオ」も見に行きました。中に入ることは出来ませんでしたが、階段状になった中庭を見学できました。フィンランドでは時間がゆっくり深く流れている気がします。

白夜の夜、近くの入江にあるカフェに寄って、まったりしてからホテルに戻りました。

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写真1.アアルト邸周辺の地図

(出典:GoogleMap、加工:山本典子)


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写真2.アアルト邸のリビング

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写真3.アアルト邸の製図室

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写真4.アアルトのスタジオ中庭

参考HP「アルヴァ・アアルト建築の旅へ出かけましょう!」という日本語のサイトがあります。

アアルト自邸のHP(英語)

アアルトのスタジオのHP(英語)

アアルトの自邸とスタジオの地図(フィンランド語)

文・写真(24):山本典子/一級建築士


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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、
建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
 女技会のホームページは→コチラ

by jogikai | 2022-12-01 08:00 | 歴史的建築物 | Trackback | Comments(0)  

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