マンションリノベの話
2023年 03月 01日
築15年のマンションを、自然素材リノベしました。
住まい手さんは、ご夫妻と小学生のお嬢さんの三人家族。
今は三人で布団を敷いて寝ているけれど、そろそろお嬢さんの子供部屋を作りたい。
子供部屋にはピアノを置きたい。
マンションの高層階にお住まいなので、風が強すぎてバルコニーに洗濯物が干せない。
室内に洗濯物を干すスペースが欲しい、収納を集約して使いやすくしたい。
存在感の大きなダイニングテーブルはやめ、キッチンにカウンターを作って、そこで食事ができるように。狭いリビングダイニングなのでソファはやめ、無垢材のフロアになるので床座としたい。
などのご要望でした。
ビニールクロスの天井・壁は漆喰塗りとし、床は赤松の無垢材のフローリングにしました。
もともとあったドアはすべて、木製の造作引戸に変更しました。
水回りの位置は変更せず、部屋の間仕切りを変えることで、風の通り道を作り、そこに洗濯動線を設計しました。洗濯機のある洗面脱衣所から物干し場、連続してウォークスルークローゼットを作り、その奥に小上がりの和室を作りました。和室は三人で布団を敷いて眠れるスペースとし、お嬢さんが個室に移ったらご夫婦の寝室となります。ウォークスルークローゼットと扉無しで接続しているので便利に使えて、プライベートな落ち着きのある空間になりました。

お嬢さんの個室とダイニングは大きな引戸で分けていますが、お嬢さんが巣立ちを迎えて夫婦二人になったら、引戸を開放してダイニングの一部とします。

素材の変更だけでなく、洗濯動線と、将来の間取りの変更も考えたリフォームは、大変喜んでもらえました。
お引き渡しの日には、住まい手のご家族と一緒に、床に無添加ワックスをかけました。
自然素材のお手入れはとっても簡単なので、業者さんを呼ばずにご自身でできます。この先もお手入れと共に暮らしを楽しんでいただけると嬉しいです。
一級建築士事務所ゆくり設計室 松山千晶
建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
by jogikai | 2023-03-01 08:00 | リフォーム | Trackback | Comments(0)