老後の暮らしに備えた住まい・水まわりの配置
2023年 04月 01日
家づくりをする際に暮らす方の世代や健康状態に配慮しながら計画します。
定年後を意識した住まいは寝室の近くに水まわりを配置することが多く、トイレにアクセスしやすい間取りとしています。

写真:ユーテリティ機能を備えた洗面・脱衣・トイレが一体となった部屋
ユーテリティ機能を備えた部屋では、洗濯や洗濯物を干すことも可能です。天井付けの暖房乾燥機を設置していますが、冬季や雨季など冷える季節はガス暖房設備を床に置いて使用できるように配管してあります。ドア一枚を隔てた奥には寝室があり、将来介護が必要になった場合には第三者が介護しやすいように寝室→トイレ・洗面・脱衣→浴室といった動線となっています。

写真:洗面・脱衣コーナー・浴室
「なるべく掃除の手間をかけないようにしたいので、浴室の扉などは外して欲しい」というお施主様のご希望もあって洗面室と浴室に間にはドアは設けて居ません。また、リビングにも引き戸一枚を隔て直接アクセスできるようになっていることから、緩やかな勾配を床に設けて水が各部屋に入らないよう排水の容量や位置に気を使いました。
現在は、手摺は必要最低限の設置ですが将来設置できるように下地を入れた計画としました。
小林 輝子 一級建築士/アトリエきらら一級建築士事務所
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by jogikai | 2023-04-01 07:00 | 住宅設計 | Trackback | Comments(0)