玄関の小さなベンチ
2024年 02月 01日
Iさんのお宅は掃除の行き届いたマンション。高齢のお母様がいらした時、玄関に靴を脱いだり履いたりする際に、ちょっと腰をかけられるベンチがあるといいな、と思っておられたそうです。
今までは木のスツールを置いていましたが、リフォームの機会に、造りつけの腰掛けを設置できないか?とのご要望をいただきました。
玄関の間口は1.5mで、ベンチ分が飛び出すと、出入りの時にぶつかりそうです。
リフォームプランでは、玄関に接した個室入口をふさいで壁にする事になりました。新たに作る壁はなるべく薄い木下地の壁にして、玄関側にアルコーブ(壁のくぼみ)を作り、そこにベンチを納めることにしました。(図中、ベンチの右側はコンクリートの厚い壁で、さわれません)
高齢のお母様のために設置した小さなベンチですが、帰宅時にちょっと荷物を置いたり、出かける前に忘れないように持ち物をまとめておいたり、と便利に使っているそうです。
まだ足腰が元気な建て主ご夫妻ですが、少し先にはいずれシニアになります。
思いがけず、将来に備えて安心できるシニア配慮になりました。
文・写真 西岡麻里子 一級建築士 アトリエ楽一級建築士事務所
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by jogikai | 2024-02-01 05:00 | リフォーム | Trackback | Comments(0)