癒しの建物探訪～田母沢御用邸～

いつかの夏、久しぶりに友人と訪れた日光。せっかくの旅行なのにあいにくの雨模様。う～ん。残念。
でもたっぷりマイナスイオン浴びて、エネルギーチャージするもんね。
傘を片手に、てくてく。日光東照宮をひとしきり見学からの湯葉料理堪能。バスに揺られて田母沢御用邸の見学へ。予定にはなかったんだけどね。

田母沢御用邸は明治から昭和にかけて３代の天皇・皇太子が利用した御用邸で、江戸・明治・大正の３時代それぞれの建築様式が見られるんだって。ガイドさんの話を聞きながら、てくてく。

窓から眺める雨模様。旅行は晴れたほうが嬉しいけど、雨の日の建物探訪はちょっと特別感あって好きなんだよね。だって、パンフレットの写真はいつも晴れだから。

そういえば修学旅行で行った金閣寺も雨の中に佇んでたっけ。きれいだったな。

いろんな建物があるけど、私はやっぱり日本の古い木造建物が好き。なんでだろう。ほっと落ち着くし、居心地がいい。ありのままの自分でいられる気がする。やさしさに包まれてるような。自然素材が多いからなのかな。

伝統工法ってすごいよね。と、友人とアイコンタクト。目を引くのは室内のちりばめられた繊細で美しい、引き戸の取っ手や釘隠しなどの金物。

さらに奥へ、てくてく。
目に見える美しさにも感動だけど、なにより驚かされたのはこの和紙張付壁。木ずり下地の上に幾重にも和紙が張られているんだって。

階段をとんとん。二階に上がって外を眺める。うーん。癒される。そして屋根がきれい。

その他にもきれいな模様の絨毯や、照明などなど。
私の好きが詰まった建物だったな。

うん。満足。

ガイドさんとばいばいして、ホテルに向かいましたとさ。
みなさんも癒されに行ってみてはいかが。

文・写真　鈴木晶／Officeあずき

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※『女性建築技術者の会（通称：女技会）』とは、

建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。

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