ドアノブ採集
2025年 05月 01日
建築散歩が大好きで、昨年は国内のいろんなところへ行きました。
写真はいつもたくさん撮るのですが、中でもドアノブやハンドル、引手の写真を集めてみました。

集めてみると、気づくことがあります。
例えば、新しい公共建築や商業施設の出入り口は、自動ドアが多くて意匠的なドアハンドルは少ないこと。確かに感染症が流行した時にはドアに触らず出入りが出来る自動ドアが安心でしたし、多くの人の出入りがある建物では手動より自動の方が良いのかもしれません。
でも様々な色柄のドアハンドルは、使いよいように目を楽しませるように、それぞれに設計者の思いが込められていて、それを想像しながら鑑賞するのも楽しいです。
ドアハンドルを押して中に入る時の、建物に挨拶をするような感じにワクワクしてしまいます。
ところで、札幌の北海道知事公館旧三井家別館で見たハンドルと、東京都中野区の三岸好太郎・節子アトリエで見たハンドル、向きは逆ですが全く同じデザインのものでした。
三岸好太郎さんが札幌のご出身ということを考えると、単なる偶然ではないのかも・・・などと、建築探偵を気取って深読みを楽しんでいます。
写真・文 一級建築士事務所 ゆくり設計室 松山千晶
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by jogikai | 2025-05-01 08:00 | 素材・仕上材 | Trackback | Comments(0)