図面修正
2025年 11月 01日

建築設計の仕事に図面作成は欠かせません。
プロジェクトのトップとして、すべての図面を誰かに描いてもらえる立場になれれば別ですが、現実はそう簡単ではありません。私も「いつかはそうなりたい」と思っていましたが、その「いつか」は来ないかもしれません。
特に図面の「修正」は今でも苦手で、想定の倍ほど時間がかかってしまいます。自分で作成した図面に慣れてしまい、間違いに気づきにくくなるからです。
そうした状況を改善するために、次のような手順を試しています。
1.修正する箇所に番号を振る→ 修正漏れを防ぐためです。

3.PDFに変換して確認 →CAD画面では気づきにくい誤りも、PDFにすると見つけやすくなります。以前は印刷していましたが、紙の無駄になるのでPDFに切り替えました。
4.最終的には印刷して確認→できれば場所を変えて、気分をリセットして確認します。他の人にチェックしてもらえる場合は、もちろんお願いしています。
図面修正は「メタ認知」(自分を客観的に見ること)の訓練だと思います。一歩引いた視点、他人の視点で見るという感覚は、図面に限らず、さまざまな場面で役立つ大切なスキルだと思います。
そして何より実際に造ってくれる職方さんがわかりやすい図面を心がけるのが第一ですね。
文・写真 戸川理子/一級建築士
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by jogikai | 2025-11-01 08:00 | 住宅設計 | Trackback | Comments(0)

