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古民家、こんな残し方もあります

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山あいに建つお宅  改修後

Y夫人の実家は、関東地方の山間部に建つ築100年の古い家です。高齢ながら元気なお母さまが長年、一人暮らしをされていました。お子さんたちが独立したあとは、Y夫妻はお母さまの近くに住んで見守りたいと思っていました。
お母さまの元気を保つためには、現在の暮らしを変えない方がいいのですが、都会暮らしになれたY夫妻には100年経つ実家は、古くて不便で寒くてとても同居は無理なので、隣に小さな家を建てたいと、希望されました。

実家を拝見すると予想以上にしっかりとした作りで、どの部屋も襖や障子がスルスルと開け閉めでき、床下が乾いていて床下の根太もしっかり保存されていました。
道路の手前は深い谷に渓流が流れ、夏休みにはお孫さんやご親戚が沢遊びや渓流釣りに訪れ、年末には皆で餅つき大会をします。お母さま1人では広すぎる家ですが、親族みなさんが、集まるのを楽しみにするような、魅力を持ったお住まいでした。

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最初のご希望はこんな風に変わっていきました

傷みが見られる平屋部分を解体し、そこに新しい部屋を作り夫妻の居場所とキッチン、トイレ、浴室を作ることにしました。主屋のお母さまの部屋も、位置は変えずに断熱改修をしました。古い懐かしいお宅の雰囲気はそのままに、部分改修をすることでY夫妻にも快適なお住いになり、お母さまとの同居がかないました。

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玄関はシンプルでつかいやすく

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キッチンから茶の間と玄関を見る
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裏の畑に出られる勝手口
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茶の間からキッチンを見る

増築部分の基礎は主屋の外壁から45センチ離し、既存の玉石基礎※を傷つけないようにしました。基礎だけでなく壁や屋根も主屋とは独立させて、今回増築した部分だけで建っていられるような造りにしました。(※玉石基礎は「石場建て」ともいう、古いつくりの基礎です。)

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新設部基礎の様子

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何よりお母さまの今までの暮らしと家の雰囲気を変えずに増築したい、というY夫妻の強い思いがあってこその改修工事でした。
古民家を残す方法として、こういう形もあるのでは、と思いました

文・写真:西岡麻里子/一級建築士(アトリエ楽一級建築士事務所)

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※『女性建築技術者の会(通称:女技会)』とは、

建築に関連する様々な仕事を持つ女性が主体的に運営する任意団体です。
女技会のホームページは→コチラ

by jogikai | 2026-02-15 08:00 | リフォーム | Trackback | Comments(0)

 

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